着物各アイテム買い方

帯揚げ

帯揚げの選び方としまして、まず着物はセットものだという前提があります。
着物、八掛、帯、帯揚げ、帯締め、草履、この全部の色を心地よくあわせることが必要になります。
帯揚げは比較的買いやすいので、他のアイテムにあわせるという買い方をするとよろしいかと。

1. 帯締めにあわせる。
2. 着物にあわせる。
3. その他。八掛、帯の柄の一色。

1. 帯締めにあわせる。

若草色の帯締め、帯揚げ。

やはり帯揚げ帯締めの同色セットは、一番楽ですね。
少し色合いの違う着物や帯に揃えたいときでも、このセットがあるとなんとかなる場合が多いです。

以下に、あわせやすそうな組み合わせを。

白系セット
ほぼ万能。礼装用ではないので、ワントーンだけ色味がついたものがよろしいかと。
ピンク系セット
臙脂や黒などにあわせて、帯色が濃いときの、めりはりづけなどに。
また黄緑、クリームとあわせて、全体をパステルトーンでまとめるときなどに。
紫系セット
寒色系の青、青紫、ミントグリーン、ピンク系、白系などの、着物や帯に。
臙脂系セット
黒、抹茶などの濃い目の色、同系色のピンク系、白系などの、着物や帯に。

2. 着物にあわせる。

桜色の色無地と、同系色の帯揚げ。

左は、桜色と金糸の布地に、同色の桜色で細かな刺繍をほどこしたもの。
真ん中は、縮緬の無地で、着物よりワントーン暗いベージュピンク
右は、同じく縮緬の無地で、着物よりワントーン濃いローズピンク

  

着物を買った後は、とりあえず同色、同系色の帯揚げを揃えてみます。すでに持っているもので使えるものがないかの確認も。
いくつかあると、着ていく場所の格や季節で、微妙な気分を選択ができるのでよいです。

例えば、左のピンクは刺繍と金糸入りですので、華やかにした方がいいイベントやセミフォーマルよりのパーティーに、して行きたく思います。

真ん中のおさえたベージュピンクは、くすんだ感じがよいので、真冬にあたたかめのコーディネートをしたいときや、まだ寒い春のはやい時期などにつかいたいです。

右の着物より濃いこっくりした感じのローズピンクのものは、秋になってはじめて袷を着るときなどに気分をきりかえるために、用いたいです。

季節やイベントのドレスコードは、それぞれ感じ方があると思います。
それにあわせるために、色、素材について選択肢が多いと、気分あった微調整ができて楽しいです。
また似たような系統の色がお好きでしたら、他の着物にもかなりの割合で使えたりします。

3. その他。八掛、帯の柄の一色。

左は、帯の模様の最も濃い色と同じ臙脂色の帯揚げ
右は、八掛と帯揚げが同色

 

季節感をあらわすために、そのときの着物、帯に使われている色で、もっとも季節にあったものを選ぶ方法もおすすめです。
左の写真は秋に着るために、一番帯の中で濃い色を選んでいます。
帯に柄があったり、もしくは着物が小紋だったりしますと、使える色が柄の色の数だけあるので、選択肢が多いものです。

八掛と帯揚げの同色ケースは、単に好きな色を使いがちなため、たまたまこのコーディネートで同色になっただけですが。
こういう偶然は、着る瞬間に少し楽しかったりします。