男性のプライベート着物

着物をはじめて着る男性に向けたページです。大きく2章にわかれます。
ここは目次です。概要をまず紹介します。次の章から、詳細な説明を行います。

目次

1. 着る場所
このサイトでは、正装以外のカジュアルな着物を紹介したく思います。
まず、「着流し」という、着物のみを1枚着ている状態。これはもっともカジュアルな格好です。
次に、「着流し」の上に「羽織」をはおった状態。これはジャケットを着た場合と同等に、少しあらたまった装いとなります。

2. 実際着るまで
揃えるべきアイテムと、その値段帯を紹介させて頂きます。
そして男性着物の楽しさがつまった2冊の基本書を紹介させていただきます。

1. 着る場所

カテゴリー1
 結婚式。
 正式なお茶会
 女性は訪問着を着てくるようなパーティー。

カテゴリー2
 ビジネス関係のミーティング、セミナー、講演会。
 ビジネス関係のパーティー、忘年会等のイベント。
 家族でレストランで食事。
 観劇、コンサート。

カテゴリー3
 休日の朝、目がさめたら着物に着替え、波平さんのように一日着物ですごす。
 近所でランチ。
 犬の散歩に行く。

カテゴリー2と3のようなものについての着物を紹介したく思います。

2. 実際着るまで

シンプルに申しますと、羽織と着物と帯で一式です。
着物と帯だけ身につけると、「着流し」です。カテゴリー3のような、ランチや犬の散歩などの、ちょっとした外出にも最適です。
その上に羽織も羽織れば、カテゴリー2の大部分は行くことができます。

よって、最初はこの「羽織、着物、帯」の一式を揃えてしまうと、着物世界が広がるかと思います。
お召(おめし)か、紬(つむぎ)といった素材で、同じ反物からセットで羽織と着物をつくるとよいかと思われます。
反物は、男性用は数が少ないので、女性物でもいいようです。背が高い方は、少し大きめの反物でないといけないかもしれません。

「幸村の着物仕立て」さんが、2ヶ月に1度くらいやっているイベントですと、女性用の紬は1万円代からもあります。
(いつ行われるかは、ホームページをチェックしてみてくださいまし。開催時はお知らせがのると思います。)
ただ女性用男性用両方とも、5~10万円の値段帯に、美しい質感や色のものが結構ありまして。
そのくらいのクラスで気にいったものが出たときに、1枚着物だけ作ってみるのもいいかもしれません。
(ここのイベントは、とっても気に入ったものがなかったら今回は買わない方がよろしいかも、といったノリなので、行きやすいのです。私が買うのは、1万円代の軽いものなので、たいてい何かしらあるのですけれど。)
「幸村の着物仕立て」さんは、linkにくわしく説明を書きましたので、ご覧いただけますと。

個人的には、ブルーグレーの着物にライトグレーの羽織を重ねるような、同系色で別の色をあわせる着方が好みです。
とはいえ、揃いで着たくなるときも、あるかもしれません。最初にもっとも好きな色で羽織と着物をつくって、セットでも使うけれど、ばらでもよく使う、というのも、よいかと思われます。
また着物と羽織りは、シャツとジャケットの関係に似ている気もいたしますので。
着物だけ様々にカラフルなものを増やしていくのもすてきかと思います。

以下の本2冊をまず読んで、そして呉服屋さんで実物を見てみるとよいと思います。
まず本で見た生地を実際店頭で見てみてると、どれが好みか、そしてそれはいくらくらいかがわかります。
高くていいものより、自分にしっくりくるものを着る方がいいので、基礎知識を身につけたらまず見に行ってみましょう。

おすすめ基本書2冊

男のきもの雑学ノート―いつか着たい、そのうち着たい、いますぐ着たい貴男へ。
これ1冊で、男性の着物世界の基本は、フォローされているのではないか、と。
基本用語や値段帯、アイテム、そろえ方はまずこちらで。

男、はじめて和服を着る
こちらも、はずせない1冊。
洋服にはありえない着心地のよさと、格好よくて目立つ、という男性の着物のすばらしさが伝わってきます。
各アイテムの選び方なども、著者の方の経験によるポリシーも含めてきめ細かく書かれています。(履物の鼻緒の太さまで。)
資料も充実していて、値段の相場から、巻末には「男の着物取扱店」まで。
光文社新書なので、持ち歩いてすきま時間に読むにもよいです。

とりあえず知識を得た後は、相談にのってくれる気のあう呉服屋さんを見つけると、よろしいですね。